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「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

2020.09.18

こんにちは。オールフォーワングループの有田です。

暑かった夏もそろそろ終わり、少しずつ秋めいてきましたね。

先月、まとまったお休みをいただいた時に読んだ本、ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の話をします。
ユーモアが純粋に笑える表現もあれば、興味深い内容のために深く考えさせられる場面もありました。
登場人物は、英国ブライトンという街に住む日本人「わたし」とその家族であるアイルランド人の夫、そして中学校に入学した息子です。
この作品は英国における人種間及び移民、貧富の格差や差別の実情を、作者や息子の日常の視点でリアルに描いています。
私がこの作品の中で特に印象に残ったのは、息子の中学校での試験問題にまつわる話の中で「エンパシー」と「シンパシー」の違いについて述べた場面です。
息子は「エンパシーとは何か」という試験の問題に「自分で誰かの靴を履いてみること」と書いたといいます。これは英語の定型表現で「他人の立場に立ってみる」という意味です。
シンパシーとは直訳すると「同情」つまり「かわいそうな立場の人や問題を抱えた人、自分と似たような意見を持っている人に対して抱く感情、支持や同意、理解」のこと。
エンパシーは、自然に出てくる感情であるシンパシーとは違い「自分とは違う理念や信念を持つ人々が何を考えているのか想像する能力」です。

他人の話を聞く時の態度である傾聴には、どのようなスキルが必要なのか考えた時、自分の経験の中で似たような場面を想像しながら聞くのか、あるいはエンパシーを働かせるのかということが大事になってくると思います。やはり最近読んだ文章で、似たような経験であっても、その時の自他の感情は全く別物だという下りがあり、私にはそのような諦念にひっかかりを感じていたので、このエンパシーという概念を知って、少し救われた気がしました。
今後は、誰かの靴を履いて、すなわち相手の立場に立って、話を聞くスキルを伸ばしていこうと思います。

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